Ollama & Open WebUI: ローカルLLM構築
Ollama & Open WebUI: ローカルLLM構築
はじめに
近年、大規模言語モデル(LLM)の利用が活発になっていますが、クラウドサービスに依存することなく、ローカル環境でLLMを実行したいというニーズも高まっています。この記事では、OllamaとOpen WebUIを用いて、ローカルLLM環境を構築する方法を解説します。OllamaはLLMのダウンロードと実行を簡素化し、Open WebUIはWebブラウザを通じてLLMと対話するためのインターフェースを提供します。
OllamaとOpen WebUIとは?
Ollamaは、LLMのダウンロード、実行、管理を容易にするためのツールです。コマンドラインインターフェース(CLI)を通じて、様々なLLMを簡単に利用できます。Open WebUIは、Ollamaで実行されているLLMと対話するためのWebベースのインターフェースです。これにより、コマンドラインに慣れていないユーザーでも、GUIを通じてLLMと対話できます。
Ollamaのメリット
- LLMのダウンロードと実行が簡単
- 様々なLLMをサポート
- コマンドラインインターフェースによる柔軟な操作
Open WebUIのメリット
- Webブラウザを通じてLLMと対話可能
- GUIによる直感的な操作
- 複数モデルの管理が容易
環境構築方法
前提条件
- DockerとDocker Composeのインストール
- Nvidia GPU(推奨)
Ollamaのインストール
Ollamaは、Dockerを使用して簡単にインストールできます。以下のコマンドを実行してください。
docker pull ollama/ollama
Open WebUIのインストール
Open WebUIもDockerを使用してインストールします。以下のコマンドを実行してください。
docker pull openwebui/openwebui
Docker Composeの設定
OllamaとOpen WebUIを連携させるために、Docker Composeファイルを作成します。以下の内容をdocker-compose.yml
というファイルに保存してください。
version: "3.8"
services:
ollama:
image: ollama/ollama
ports:
- "11434:11434"
volumes:
- ollama_data:/root/.ollama
open_webui:
image: openwebui/openwebui
ports:
- "7860:7860"
environment:
OLLAMA_HOST: ollama
OLLAMA_PORT: 11434
volumes:
ollama_data:
起動と動作確認
Docker Composeファイルが作成できたら、以下のコマンドを実行してOllamaとOpen WebUIを起動します。
docker-compose up -d
Webブラウザでhttp://localhost:7860
にアクセスすると、Open WebUIのインターフェースが表示されます。Open WebUIからOllamaで実行されているLLMと対話できます。
GPUの活用
Nvidia GPUを使用することで、LLMの推論速度を大幅に向上させることができます。OllamaはNvidia GPUを自動的に検出し、活用します。GPUを使用するには、NvidiaドライバーとCUDA Toolkitがインストールされている必要があります。
Nvidiaドライバーのインストール
Nvidiaの公式サイトから、お使いのGPUに対応した最新のドライバーをダウンロードしてインストールしてください。
CUDA Toolkitのインストール
Nvidiaの公式サイトから、CUDA Toolkitをダウンロードしてインストールしてください。CUDA Toolkitのバージョンは、Ollamaがサポートするバージョンに合わせてください。
まとめ
この記事では、OllamaとOpen WebUIを用いて、ローカルLLM環境を構築する方法を解説しました。OllamaとOpen WebUIを組み合わせることで、クラウドサービスに依存することなく、ローカル環境でLLMを活用できます。GPUを使用することで、LLMの推論速度を向上させることができます。
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