2026/05/08

GolangよりC#記事が伸びた話——技術ブログのアクセス分析

GolangよりC#記事が伸びた——技術ブログのアクセスを分析してみたら意外な結果が出た

技術ブログを書き始めたとき、Golang関連の記事が一番読まれると思っていた。モダンで注目度が高くて、自分もよく書く言語だったから、ネタとしても自然だと思っていたんだけど、実際にSearch Consoleを見てみたら全然そうじゃなかった。C#の記事の方がずっとアクセスを集めていた。しかもGolang記事との差が思ったより大きかった。

なぜかが気になって調べ始めたのがこの記事のきっかけだ。

Golang記事は伸びなかった——数字で見るとはっきりわかる

Golang関連の記事をいくつか書いた後、Google Search Consoleで表示回数とクリック数を確認した。フォルダ構成の話やGin + GORMを使ったAPIの構成など、自分が実際に使った内容で書いたつもりだったけど、表示回数がそもそも少ない。検索結果に出ていないというより、そもそも検索しているユーザーの絶対数が少ないんだと思う。

一方でC#の記事は、書いてからそれほど時間が経っていないのにSearch Consoleの表示回数がGolangの記事より多かった。クリック率はどちらも似たようなものだったので、単純に検索ボリュームの差が出ている形だ。

なぜC#の方が検索ボリュームが大きいのか

日本市場を考えると、C#の根強さは納得がいく。以前、受託の案件で.NETのシステムを触ったことがあるんだけど、そのあたりの現場ではC#がごく当たり前に使われていた。日本のSIerはJavaが主流とはいえ、.NET/C#も業務系では広く生き残っていて、「C# ○○のやり方」という実務検索がコンスタントに発生し続けている。

Unityも大きい。ゲーム開発でC#を使う人が多くて、「Unity C# スクリプト」系の検索はボリュームがかなりある。ゲーム開発系の読者は技術ブログをよく読む層で、検索行動も活発だ。

Golangはというと、採用している企業はメルカリやCyberAgentなどのWeb系大手が多く、その層はQiitaや英語圏の記事を読む傾向がある。日本語でGolangを検索するユーザーは相対的に少ないかもしれない。公式ドキュメントやGitHub上の情報が英語で十分そろっているので、日本語記事を探すモチベーションが下がるのかもしれない。

Google Trendsで比べると差は明確

Google Trendsで「C#」と「Go 言語」または「Golang」を日本向けで比較すると、C#の方が継続的に検索されているのがわかる。Golangの検索量が急増したタイミングはあるものの、継続的なベースラインで見るとC#の方が安定して多い。

これはGolangが悪い技術だということじゃなくて、単純にユーザー数と歴史の差だと思っている。C#は2002年のリリース以来20年以上の蓄積がある。検索キーワードの種類も多いし、「困った人が検索する」シナリオがそれだけ多い。Golangは普及し始めたのも最近で、コミュニティの規模感がまだ全然違う。

技術ブログで「伸びるネタ」を選ぶ考え方

この経験から、記事ネタを選ぶときの判断軸を少し変えた。「自分が書きたいこと」だけで選ぶんじゃなくて、「その言語・技術を日本語で検索しているユーザーがどれくらいいるか」を先に確認するようになった。

確認する方法は簡単で、Google Trendsで気になる技術名を比較する、あるいはGoogle検索でキーワードを打ってみてサジェストにどんなキーワードが出てくるかを見る。サジェストが豊富なキーワードは検索ボリュームが大きいことが多い。

ただ、「検索ボリュームがあるテーマだけ書く」というのも違う気がしている。自分が実際に使っていない技術を書いても内容が薄くなるし、読んでいてすぐわかる。ボリュームがある技術を扱いつつ、自分の実務経験を乗せることで情報に厚みを出す、というのが今の方針だ。

C#でも書けるネタを探す

自分はGolangをメインに使っているけど、C#を完全に触ったことがないわけじゃない。過去に.NETの案件を触ったことがあるし、Unityも少しさわっている。そういう経験を引っ張り出して、C#記事のネタにしてみたら思ったより素直に書けた。「Go使いが初めてC#を触ったときの話」という切り口で書いたら、Goユーザー向けの比較記事になって意外とハマった。

「自分のメイン技術じゃないから書けない」という思い込みがあったけど、ちょっとさわった経験でも「初心者目線で書く」という切り口なら価値が出る。C#をゴリゴリ使っているベテランが書く記事と、「Golangメインで初めてC#を触ったエンジニアが書く記事」は読者が違う。

Golangを諦めるわけじゃない

C#が伸びたからといって、Golang記事をやめるつもりはない。Golangは自分が一番詳しい技術で、書ける内容の深さが違う。アクセスの絶対数は少なくても、ニッチな検索キーワードで上位を取れる可能性はある。ロングテールで拾う戦略だ。

それにGolang記事はこれから増える可能性も十分ある。国内でのGoの採用は増えていて、日本語で検索する人の数は少しずつ増えているはずだ。今のうちに記事を積み上げておくことで、ボリュームが増えたときに上位表示できる状態を作っておく、という考え方もできる。

結局のところ、自分の経験でいちばん腹落ちしたのは「書いてみないとわからない」という当たり前のことだった。想定と結果が違うことはよくあって、そのギャップから次の方針が見えてくる。Search Consoleは定期的に見る価値があると改めて思っている。

まとめ

  • 日本語での検索ボリュームはC#がGolangを上回る。記事を書く前にGoogle TrendsとGoogleサジェストで確認する価値がある
  • C#はSIer業務システム・Unityの層が厚く、「困って検索する人」が継続的に発生している
  • メイン技術でなくても、実体験があれば「初心者目線の記事」として書ける。ベテランとは読者層が違う
  • Golang記事はロングテール狙いで積み上げ続ける。検索ボリュームは少しずつ増えているはずだ