API Contract Testing:「仕様書と違う」を撲滅する技術

API Contract Testing:「仕様書と違う」を撲滅する技術

はじめに:連携エラーは「結合テスト」まで気づかない?

「あれ、バックエンドのレスポンス、キー名が変わってませんか?」。 フロントエンド開発者がSlackでぼやくこの光景。リリース直前の結合テストで発覚し、急いで両チームが修正に走る。 これがどれほどのコストロスか、マネージャーなら誰でも知っています。 APIの仕様変更が、コードを書く前に検知できたらどうでしょうか?

基礎知識:API Contract Testingとは

Point

Antigravityは、OpenAPI (Swagger) などのスキーマ定義を「契約(Contract)」として扱い、実装コードがその契約に違反していないかをリアルタイムで監視・テストします。

これは「ドキュメント駆動開発」の究極形です。 仕様書(YAML)を変更すると、Antigravityエージェントが即座にフロントエンドの型定義(TypeScript)とバックエンドのバリデーションロジック(Go/Python)を書き換えます。 「仕様書と実装のズレ」という概念自体が存在しなくなるのです。

実践ガイド:OpenAPI定義からの自動検証

使い方は、スキーマファイルをリポジトリに置くだけです。

# schema/user-service.yaml を更新
paths:
  /users:
    get:
      responses:
        '200':
          description: "ユーザー一覧"
          # ageフィールドを追加
          content: ...

ファイルを保存した瞬間、Antigravityがバックグラウンドで走ります。

Agent: "スキーマ変更を検知しました。"
Agent: "User型定義ファイル (types.ts) を更新中..."
Agent: "バックエンドのモックレスポンスを更新中..."
Agent: "警告: UserComponent.tsx で 'age' プロパティが未処理です。"

実装漏れまで教えてくれるため、リリース後に「画面にデータが出ない」という事故はゼロになります。

ユースケース:マイクロサービス間の整合性

サービスが分割されればされるほど、API連携のリスクは増大します。 Antigravityを使えば、Producer(API提供側)とConsumer(API利用側)の間の整合性を、デプロイ前に完全に保証できます。 「相手のサービスが落ちててテストできない」という言い訳も、高性能な自動モック生成によって過去のものとなります。

ハマりどころ:モックサーバーの鮮度管理

Warning

スキーマ定義自体が古くなると、全ての自動化が無意味になります。スキーマ更新を開発プロセスの「最初の1歩」に強制するルール作りが必要です。

Antigravityは強力ですが、あくまでスキーマに従います。人間が「コードだけこっそり直す」ことを許してはいけません。 CIパイプラインで「スキーマと実装の乖離」をチェックし、ズレがあればマージ不可にする設定を入れましょう。

まとめ:ドキュメント=真実(Source of Truth)

「ドキュメントは嘘をつく」と言われてきましたが、Antigravity環境下では「ドキュメントこそが真実」です。 仕様書を書くことが、そのままコードを書くことと同義になる。 これが、APIエコノミー時代における正しい開発の姿なのです。

この記事は、Google Antigravityの「API Contract Testing」機能を活用した実体験に基づき執筆されました。

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